暑くて死ぬかと思った。それがまずこの二日間の感想。
渋滞のクーラーが効かない車の中で、炎天下に楽器を運びながら、そして灼熱のライブハウスの人混みで。
かくだけ汗をかいてしまえば、逆に気持ちがいいって分かった。
お客さんもスタッフも、全員もれなくずぶ濡れだった。客電が点いたら、全員が温水プールに入った後みたいだった。
馬鹿みたいに歌って踊ってダイブして。一気に飲み干したビールでむせて。
これから二ヶ月間、ライブを休むっていう区切りがこの二日間で良かったです。
8/1（土）一日目。大阪。一年越しのSTEP LIGHTLYのレコ発ファイナル。
正直なんていうか、名残惜しさしかなくて、今日で終わっちゃうんだなぁとか、あと10カ所くらいやりたいなぁとか、なんとか理由をつけてこの3バンドでまたツアーしたいなぁとか、RAZORS EDGEのサーカスみたいなライブを観ながら、観終わってもそんな事ばかりを考えていた。
打ち上げで、楽屋で、とにかくこの3バンドの誰でもいいから、早く音源出してツアーに誘おうとか、レコーディングに参加しようとか、インタビューしようとか、誰からともなくそんな話ばかりをしてた。みんなも名残惜しかったんだと思う。
短かった三日間のツアーだったけど、それぞれまた別の道に歩き出したその先できっとまた出会う。その日を楽しみに進んで行く。
とりあえず来年のSTORMY DUDESはこの3バンドが再び大阪に集合します。日にちも決まってるみたいだし絶対出るぞ（既成事実）。
8/2（日）二日目。名古屋。WE ARE ATATA ARMY!!! IN NAGOYA!!!。不定期で開催してる俺達主催のフリーライブ。
本当に言わなきゃいけない事は現場で言えたと思うから補足だけ。
最近やれてなかった長尺のライブをやりたかったし、一回名古屋でライブハウスをクソみたいにパンパンにしたかったし、だけど月曜から仕事だから早く帰りたいし、それなら昼に無料でワンマンにして、ついでにキレてフロアライブにしちゃえと。とまぁそんな感じです（爆）。
実際、東京でなら何度かやってるし自信もあったけど、東京以外で成立するのかは不安だった。
でも名古屋なら、関東、関西からも来てくれるんじゃないかって、そんな気もした。
何より名古屋には強力なファンがいる。彼（彼女）達がどうにかしてくれるんじゃないかって。
後はバンドの個人的な理由。
柴山君には定期的に会いに行かなきゃならないし、彼に今の自分達のライブを観せなきゃならない。そして呼ばれた。
4年前、このバンドがまだアルバムも出してない頃、彼が関わる2YOU MAGAZINEが突然1ページの特集を組んでくれた。広告料は一切請求されてない。そんな事は音楽キャリアの中でも初めてだった。だから彼には借りがある。
今回も借りてしまった。R.A.Dを貸し切った費用は彼のポケットマネーから支払われた。僕が出しますって言って聞かなかったから。
結局、借りというのは返せない。返せなくていいと思う。それが会いに行く理由になるから。
そうだ、キャパ150人のライブハウスに204人ものお客さんが来てくれて、R.A.Dの動員記録を更新したそうです。
無料だったから？
いや、みんないつも以上に酒やらドリンク飲みまくってたし、物販も沢山買ってくれた。Tシャツは多分100枚くらい売れた。余裕でいつも以上にお金を使ってくれた。
っていうか分析してもつまらない。分析して狙っても次はきっと上手く行かない。俺達を好きな人は多分そういう野暮な詮索は好きじゃないと思う。
シンプルに好意や興味を寄せてくれる人を喜ばしたいと思うし、喜んだ人は不思議と返そうとする。そのやりとりは周りを巻き込んで葛折になる。今回たまたまそうなったんじゃないかと。
とにかく誰一人追い返す事なく終われた事が嬉しいです。手ぶらで帰させる事だけはしたくなかったから。それで十分。
本当は大阪でゆっくりしたかっただろうけど、俺達の為に名古屋に来てくれたマイメン、DEEPSLAUTERありがとう。
お客さんにとってもこれ以上ないサプライズになったと思うし、ディープじゃなかったら最初からあんなに盛り上がらなかったとも思う。
これからもよろしくね。
まだまだ書き足りないけど、キリがないからこの辺で。
昨日撮った動画と写真はキム・リナ氏と青木カズロー氏から追って送られて来ると思います。
それを次の音源の諸々に使いたいなと。きっといい風景になってる筈。
最後に。
全員と言葉を交わした訳じゃないし、マイクの向こうに見える顔も一部でしかない。
だけど、俺達は同じ時間に同じ場所に居た。
同じ歌を一緒に歌った。同じ景色を見た。誰かから回って来た同じ水を飲んだ。
これは一体なんなんだろうってずっと考えてる。
だけど冷静に考えれば考える程によく分からないんだ。
読んでくれてありがとう。来てくれてありがとう。
また、ライブハウスで。
