20645853_1375034495944200_656301456_nツアー3本の内の2本が終わってしまった。

本当にあっという間だ。一瞬の為の準備に長い時間を掛ける。そして打ち上げた花火は、室内の夜空に大きな音と共に美しく舞い散った。夏だ。

ツアー『Thanksgiving』大阪・名古屋編に来てくれてありがとうございました。

両日共、暑い中、早くから並ばせて申し訳なかったです。

せっかく来てくれた人を誰一人帰したくなくて、窮屈な思いもさせてしまった。

その上でもう一回驚かそうとしてる。驚いて、それを楽しんでくれるかどうか。

8/5(土)大阪PANGEA。ゲストはRAZORS EDGE。

夜もライブがあるのに快く出演してくれました。お願いした理由はライブで話した通り。新生レイザーズと一刻も早く共演したかった。

レイザーズのライブは俺が好きなレイザーズそのままで、サーカスを観ている様で、ひたすらヤベぇカッケぇってずっと笑ってた。

サトジ君のギターいいよね。あの時に覚えた心配なんて一瞬で吹き飛んだ。

レイザーズのライブの途中でエアコンが効かなくなって、俺達のライブが始まる前には既に温度と湿度は極限状態にあった。

それは演奏してても身の危険を感じる程で、一度休んだ筈のアンコールで一曲しか演奏出来なかった。

フロアではモッシュとダイブとシンガロングが続いてる。演奏しながら、ファンの怪我や熱中症が心配になった。

誰かが倒れるのだけは絶対にご免だ。楽しかった記憶だけを持ち帰って欲しい。

終演に向け、一段と朦朧とする意識の中で、『Song Of Joy』のイントロが鳴った。

最初、何が起こったのか分からなかった。

歌っているのは自分なのに、聴こえて来るのは自分の声じゃない。色んな声が合わさって、合唱になって、スピーカーの音より大きく聴こえる。

いつものコーラスの部分じゃない。曲の歌い出しから。

どうしたらいいか分からなかった。何しろそんな経験をした事がない。

でも懐かしい感触がした。思い出した。昔、教会で聴いた賛美歌だ。

異質の声が合わさって、ハーモニーの様に聴こえ、声が増える事で、倍音が膨らんで残響効果を起こす。

もう歌えなくなってしまった。

歌えなくなった俺の代わりにメンバーも残りの力を振り絞って必死に伴奏した。

コーラス部分が始まって、フロアにも照明が照らされて、全員が手を挙げていた。風に揺れる一面の向日葵畑を見てるみたいだった。

誰かの話にしか聞いた事がなかった、音楽が手から手に渡されて、全員が同じ音楽を奏でる瞬間に立ち会ってしまった。

まさか自分達の音楽でこんな事が起こるなんて。

多分、あの瞬間の事は一生忘れないと思う。

ライブが終わって、お客さんが捌けて行く頃にはメンバーの殆どが軽い熱中症になっていた。

天国と地獄を味わった様なツアー初日。場所は大阪PANGEA。あんな光景を見せてくれてありがとう。

52qEUrrv8/6(日)名古屋HUCK FINN。ゲストはspike shoes。

冒頭に『Newborn』をカバーしてくれた。手が震えてカメラを起動出来なかった。

嘘だろ、あのspike shoesが俺達の曲を演奏してる。震えが一向に止まらない。

その後も緩急を駆使した、フリーフォールとジェットコースターの最新型ハイブリッドみたいなライブが続く。

名古屋で、仙台のspike shoesが初めましてのフロアをグチャグチャにしてた。痛快だった。

痛快さと共に、ふと我に返ってしまい、自分のこの後先考えない性格が恐ろしくなった。前日の大阪のライブの為に来てるのに、なに名古屋まで呼んでんだ馬鹿かって。

この為に飛行機の経路を変えて、大阪から車を借りて駆け付けてくれた。彼等にも仕事があるし家族がいる。貴重な日曜日を俺達の為に使ってくれた。

もし、俺達に強みがあるとするならば、それはファンと仲間なんだなって痛感した。だから何が起こっても大丈夫なんだって。

ファンと仲間の音楽への貪欲さとアンテナの感度。それを受け入れる許容量。それだけは胸張って誇っていいんじゃないかって。みんなカッコいいんだホントに。

ライブは思い残す事なく全部出し切った。地獄に変わりはなかったけど、空調は効いてたから(笑)、思う存分歌って暴れて叫んで煽った。

名古屋のファンはツンデレの極みっていうか、一度好きになると熱狂的だから、出し惜しみしてもしょうがない。

普段はやらなくても、名古屋で必ず演奏する曲がある。そういう関係の街。

大阪にも来てくれていたファンは数える程しかいなかったのに、『Song Of Joy』でまた同じ現象が起こった。

俺の歌うメロディラインと符割は良くも悪くも簡単じゃないと思う。なのに何でこんなにみんなしっかり歌えるんだ?誰一人外してない。

大阪から二日経ったけど正直、まだこの状況を受け止め切れてない。昨日は『Star Soldier』でもそうだった。

時間は掛かったけど、柴山君(2YOU MAGAZIN)と諦めずに名古屋でライブし続けて来て良かった。ただただ楽しかった。

新代田の次に一番近い俺達のホーム名古屋。口実を作ってまた来ます。必ず。


結局、感謝祭を謳ったつもりが、今回も招かれたのは俺達の方でした。そんな二日間。面白がってくれて、一緒に楽しんでくれてありがとうございました。

次はもうファイナル。相棒のWSZ80(LEF!!!CREW!!!)と、更にアップデートして一日を作り上げます。

どんな光景が待ってるんだろう。想像を超えてもっと。俺達の曲が俺達の手を離れて飛び立った瞬間みたいに。もっと。

長くなりました。読んでくれてありがとう。

20677069_1432988430116177_918347912_o追伸。

ありがたい事にこの記事が届いたみたいで、大阪と名古屋でこれだけ集まりました。もぎらせてくれて、DVDを受け取ってくれてありがとう。届く様に拡散してくれた人も。ちゃんと会えました。嬉しかったです。



20160922_front

First Live DVD
ATATA『20160922』
-A DOCUMENTARY FILM OF ATATA ONE MAN SHOW AT Shibuya O-WEST-

DIEMES Inc. and URGE FILM / DMSI-003 / デジパック仕様 / ¥2,500 (without tax)
Distributed by LD&K

■2017.9.22(金)より店頭にて一般発売
■2017.8.5(土)よりツアー会場にて先行販売開始
■会場での購入者には特典DVD『20160922”2”』が付きます

thanksgiving
  • ATATA『20160922』Release Tour 2017
  • -WE ARE ATATA ARMY!!! IN JAPAN!!!-
  • 『Thanksgiving』
  • with WSZ80 a.k.a LEF!!!CREW!!!

  • 9/17 (日)東京FEVER

  • open 11:30(物販11:00) / start 12:00
  • adv / day 0円!!!(ドリンク代別)
  • ATATA ONE-MAN LIVE!!!
  • ※入場無料につきチケットの予約・販売はありません