おはようございます。こんにちは。こんばんは。貴方の七味唐辛子、ナベさんです。

本日、9月24日をもって晴れて46歳になりました(ガビーン)。

今回なんですけども、いきなりですがみんなの好物は何ですか?

俺の場合、見掛けによらず納豆だったり青魚だったりと、これが意外と健康的で(!)、麺類でいうとダントツで蕎麦が好きなんですね。毎日食べたいし、多い時は一日二回食べたりもします。

好きなメニューはもり蕎麦かたぬき蕎麦の二択。基本的にそれ以外は食べない。特にこれからの季節は温かいたぬき蕎麦が食べたくなる。

蕎麦ってラーメンや他の麺類と違って、汁自体に脂質はなく、基本的に具材で脂質を摂る食べ物だと思うんですけど、全ての食べ物をリスペクトしている俺としては、天麩羅蕎麦における、あの丁寧に揚げられた天麩羅を汁に浸してしまうという行為がどうしても許せなくて(考え過ぎ)。

なのでその罪悪感がない、たぬき蕎麦が好きな訳です。

ちなみに麺類が音楽ジャンルとしてのパンクであるならば、蕎麦というサブジャンルはその脂質の少ないストイックさを含め、まるでDCハードコアの様であるなと(そう思いませんか?)。そういえば昔、今はなきパンク雑誌『DOLL』のグラビアで、当時初来日したFUGAZIの面々(麺々)が蕎麦を食べてる写真があったなぁとかは完全に余談ですが。

というか、天婦羅の副産物であり、廃品となるであろう天かすを再利用するなんて、何とも日本的なサスティナブルでエコな食べ物だなと。

とかいいつつ、ホントは何処のお蕎麦屋さんもたぬき蕎麦専用の天かすを揚げてるみたいですが(汗)。

話は変わって、みんなカップ麺って好きですか?そしてどのくらいの頻度で食べてますか?

俺の場合は普段、半年に一度くらいの頻度で食べます。つまり年二杯。それもカップ蕎麦。理由は特にないんだけど、食べるなら蕎麦がいいし、基本的に作り立てが食べたい性格なので、弁当も殆ど買わない。なので仕事柄ってのもあると思うけど基本的に昼は外食します。

そしてまた話は変わるんですが、レコード好きな人ってこのコロナ禍の間、何処でレコード買ってました?

3月下旬くらいの緊急事態宣言から、主だったレコード屋さんは全て臨時休業。飛行機便等の国際輸送も滞り、海外の個人売買も出来なくなってしまった。

レコードを掘るのが唯一の趣味だった俺にとって、これほど退屈な日々はなかった訳です。

レコード屋さんとライブハウスという『現場』を失っていた間、みんなにとっての現場は何処だったのでしょうか。

俺にとっての現場はずばり『スーパー』でした(ナニソレ?)

緊急事態宣言が出された頃から、臨時休業する飲食店もチラホラと現れて、さてこれから何処で昼飯を食べようってなっても、実際にお店が何処も開いてない。

そんな時、たまたま半年に一度食べるカップ蕎麦が目の前にありました。

やっと本題です。

外にも出れないから暇だし、とりあえずレコードの代わりに『カップ蕎麦』を掘ってみようと。

(主に企業ホームページで)調べると、実に様々なメーカー(レーベル)がカップ蕎麦を販売している。だけどその気になったら集められそうな規模でもある。久し振りにコレクター魂(オタク気質)に火が着きました。

それが今回のきっかけです。俺がやらずに誰がやると(大袈裟)。

カップ蕎麦を掘るに当たって、事前にルールを決めました。

■カップ麺といえども蕎麦部門に絞る。ラーメン、うどんにまで手を広げると収拾がつかない。特にラーメンは激辛エリア(パワーバイオレンス系)がある為NG。

■ミニ系(量が少なくて物足りない)、大盛系(量が多くて途中で飽きる)はジャケが変わらない限りスルー(逆にジャケが変わればOK)。

■どんなにレアなカップ蕎麦があっても通販には頼らない(送料の方が実質高くなる)。あくまで現場第一主義を貫く。

■一個一個のレビューはしない(面倒だから)。ジャケ(ラベル)は集めず、ジャケ写のみを集める(お湯を入れて待つ間に)。

そうして集めた63杯(枚)。食べに食べました。おそらく現時点の横浜に住む俺にとって、集める事の出来る全てのカップ蕎麦になると思います。

3月下旬からの半年間、つまり180日÷63杯なので、三日に一杯は食べていた計算です。元々年に二杯くらいしか食べないので、約30年分の量をこの半年間で食べた計算になります(その分寿命も縮まったと思います)。

こうしてカップ蕎麦を掘り始めて分かった事が多々あって。というか必然的にカップ蕎麦というものに異常に詳しくなりました(偏った音楽知識と同じで)。

一個一個のレビューはしないと書きましたが、カップ蕎麦だけを半年間で63種類食べた人間として、雑感というか総論くらいは書き残しておこうと思います。

まず、カップ蕎麦は大きく分けて二種類に分かれます。天婦羅蕎麦か、鴨南蛮蕎麦的な物。ラーメンの場合は沢山の種類がありますが、蕎麦の場合、上記二つ以外は稀で、最初は楽でいいやなんて思ってましたが、後半になるにつれ、この種類の少なさが逆に仇となり、本当にキツかった(汗)。

最初は楽しいだけ。スーパー、コンビニ、ドラッグストア、ディスカウントショップ。公私共に行く先々の様々なお店で、レアなカップ蕎麦に出会った時の感動。そこでしか買えないカップ蕎麦を求めて、コロナ禍真っ直中の、閑散とする羽田空港まで出向いた時の興奮。まさにレコード屋さんのそれと同じでした。

ただし、前述しましたが、新しく見つかるカップ蕎麦が天婦羅蕎麦続きだった場合、後にそれを食べなきゃ(聴かなきゃ)いけない訳で、喜びは徐々に苦痛に変わります。もちろんレア盤を掘ってる訳なので見つけた瞬間はめちゃくちゃ嬉しいんですが。

これはある日の俺のデスクの中を撮った写真です。この頃はもう普通に外出していたのでカップ蕎麦は溜まる一方。デスクを開ける度に溜め息が出ました(コレクターあるある)。

レコード屋さんとスーパーの違いは、レコードの場合はマニアックで小規模な店舗の方がレア盤を手に入れやすいのに対し、カップ蕎麦の場合は規模が大きい店舗の方が当然品数も多く、レア盤に出会える可能性が高いという事です。たまたま入ったスーパーで、北海道フェアが開催されていた時の喜びといったらもう。トイレを借りる為に入ったデパートの催し物会場でレコード市が開かれてたみたいな。キターッ!

味についてはまず大きな傾向があり、残念な事ではありますが、カップ蕎麦において、値段と味は明らかに比例します。つまり値段が高い物は味も美味しい。逆もまた然り(そしてそれが大盛り系だった時…)。

メーカーでいうと、大半のカップ蕎麦はどん兵衛でお馴染みの日清食品と、マルちゃんがトレードマークの東洋水産の二大メジャーレーベルから販売されており、シェアもまたその二社によって占有されています。それを追うのがエースコック(資本系インディーレーベル)といったところでしょうか。

個人的な好みでいうと、真っ直ぐな麺の形状が特徴である『ぴんそば』や、天婦羅の仕上がり具合をリスナー自身が決められる『あと乗せサクサク天ぷら』が売りの日清食品に軍配を上げたいと思います。

また、コンビニやスーパーのPB(プライベート・ブランド)のカップ蕎麦は大手食品会社のOEM(製造メーカーが他社の名義やブランドの製品を製造する)である事が多く、例えば製造元が日清食品だった場合、アベレージの高さは既に折り紙付きなので(ギャンブル的な要素は下がりますが)、そのカップ蕎麦は購入する前から当たりだといえます(製造元はカップの側面に記載されてます)。

ただし、企業努力によってそれを凌駕しているものもあります。例えば西友のカップ蕎麦(PB)は製造元が日清食品ではありますが、かなり独自なメニュー展開をしてます。ジャケに『みなさまのお墨付き』と謳ってますが、実際美味しいので今となっては『俺のお墨付き』にもなりました。

長い長い天婦羅蕎麦エリア(東名でいう静岡エリア)の途中、汁なし蕎麦や変わり種蕎麦のポイント(サービスエリア)があったお陰で、味覚も気力もリセットされて実に有り難かったのですが、湯切り系はこれが結構面倒臭く、冷やし系はその湯切りに加え、冷水で冷やす工程もあり更に面倒臭い。味が変わって嬉しいんだけど汁はあっていいよみたいな(届け!)。

食べ物の好みは千差万別ですが、一番のオススメは何かと訊かれたら、俺の場合は迷わずこれを選びます。

『ニュータッチ 凄麺 鴨だしそば』

カップ蕎麦界唯一のノンフライ麺。そして液体スープ。レコードでいえばライブ盤。一口食べてみて驚きました。麺の再現度、粉っぽさ(ケミカルさ)のないスープ。数多あるカップ蕎麦の中でこれが一番『お店で食べる蕎麦に近い』と思います。値段は200円程度しますがぶっちぎりで美味しい。どれくらい美味いかというと、食べ終わったその足で、リピート用に近隣のドラッグストアに走ったくらいです(飽きてる筈なのに)。ちなみに調査によるとこの商品は主にドラッグストアで販売されていると思われます。

そしてこれが全63杯の内、最後の一杯となりました。この試みを開始した当初からその存在は知ってましたが、他の凄麺シリーズとは違い、探しても探しても見付からず、9/14にリニューアルされて(リッシュー、グリーンカラージャケットで)、やっと食べる事が出来ました。

今にして思うとこれが最後で良かった。もしも序盤にこれを食べてしまっていたら、その後のものはきっとこれを基準に比べてしまったんじゃないかと思います。

唯一苦言を呈すなら、七味を付けて欲しかった。試しに自宅用にも購入して七味を振って食べてみたんですが、見事に『ただの店』だったので。

とにかく完全に別次元で規格外なカップ蕎麦なので見掛けた際は是非試してみて下さい。

とまぁそんなこんなで久し振りにこの半年間の個人的な近況を書いてみました。こういう内容なのでnoteにでも書いてみようかなと思いましたが、次号に続かないし、以前、メンバーに最近こんな事やってるよって、iPhoneの画像フォルダを見せたらみんなゲラゲラ笑っていたので、今回はバンドのホームベージを借りる事にしました(ゴメンね)。

これからは蕎麦系Youtuberとしても頑張っていこうと思います。

近い内にまたお会いしましょう。きっとまたすぐに会えます。どうかこれからも長いお付き合いを(蕎麦だけに)。

それでは、行ってらっしゃい!

追記
これはアメリカの日系スーパーでよく見掛けるShirakiku社のカップ蕎麦です。蕎麦なのに讃岐を謳ってるのが謎ですが、こちらはお湯を入れた後にレンジで加熱する珍しいタイプのカップ蕎麦です。過去に一度、ロサンゼルスで年越しをした事があって、ジャケ写はその時のものです。レンジ加熱もするので一口目で必ず火傷しますが、味は美味しかったと記憶しています。

2020/12/31更新
その後の蕎麦です。ブログを書き終えた後も新譜だけは追ってまして、合計72杯(枚)になりました。
今日は年の瀬、年越し蕎麦の参考になれば幸いです。

2021/05/15更新
その後のその後の蕎麦です。相変わらず新譜は追ってます。現在81杯(枚)です。
いよいよ過去に食べたのを忘れて同じ蕎麦を買ってしまったりしてます(二枚買い)。

2021/06/18更新
その後のその後のその後の蕎麦です。現在90杯(枚)。いよいよ大台。
始めて一年以上経つので、リニューアルされてジャケットが変わった盤(リッシュー)や、味自体が変わった盤(リマスタリング)もあり、大幅に変更された物はゲットする様にしてます。