まず初めに。音楽に優劣はないと思う。音楽は形のないモノだから。
誰かの一番好きは、貴方にとっての一番と完全にイコールなんです。
だからなのか、たまに数字にして見たくなる。スポーツみたいに今の自分達の実力を、目に見える形で確認してみたくなる。
こういうコンテストに応募するのはきっとこれが最初で最後。
これ以上やったら流石に怒られると思う(笑)。
最後だから、やるだけやって盛大に終わりたいと思います。
ONE OK ROCK(以下ワンオクと表記させて貰います)のツアーサポートコンテストに応募してみて、ここ何日かドキドキして何だかとても楽しい。
若い世代はイカ天って知ってるかなぁ、俺が中学生の頃に『いかすバンド天国』って番組がやってたの。土曜の深夜にTBSで。
時を経て、なんだかそのイカ天に出演した気分なんす。順位が付けられて、一位のバンドが翌週に落ちたりして。
本音を言えば、普段こういう俗っぽいものには関わらないで、地道にDIYで活動してるバンド仲間がわざわざ投票してくれた。ファンも自分の友達の事みたいに応援してくれてる。中にはこのタイミングに合わせて、俺達の全曲レビューをしてくれてる人もいる。
俺達が勝手に応募したのにもう引くに引けない感じっていうか。ここまで色んな人を巻き込んでしまったのに当事者の俺達が照れたりしたら一巻の終わりっていうか。
最初はキーボードの健太がワンオクのファンで、前座してみたいから応募していい?って聞いて来たのが事の始まり。
今回のアー写じゃないけど、それこそワンオクとの共演なんて『逆立ち』したって無理。活動してる世界がかけ離れ過ぎている。
それでもなんか叶えてやりたくなったんだよね。メンバーの前に友達だから。
おぎやはぎの言葉を借りるなら、『健太のやりたい事なら何でもやらせてやりたいって思ってるよ俺は』って感じ(笑)。
個人的な確証を言えば、音楽には唯一真実があると思ってて、それは『音楽は会いたい人に必ず会わせてくれる』って事。俺自身、今までこの奇跡に何度も立ち会って来た。
ちなみに一位になっても前座に選ばれるかどうかは別の話。でもルール上、一位になればワンオクのライブに招待してくれるらしい。
共演出来なくても、会えるならいいじゃないかって。健太から応募への相談があった時、俺はそこに賭けたいと思った。
正直、選ばれなくてもいいやとさえ思う。健太がワンオクのメンバーに会えれば。ってか俺が運営側ならATATAはまず選ばないと思うし(爆)。
もっと言うと、これで一旗上げようなんて思ってもないです。一旗上げようにも、全員家族もいるし仕事もある。これからもマイペースに週末使って音源作ってライブするだけ。
ただ、いつ誰が転勤になるかも知れないし、病気になるかも知れないから(みんないつかは必ず死ぬし)、やれる時にはスカさず目一杯やろうと。物より思い出的な(©マスターカード)。
最終的な裁量は先方にあって、参加者は関知出来ないし、最後まで俺達らしく立ち回れればそれで。
そうだ、参加してみて良かった事。スタソルのMVの再生回数が飛躍的に伸びた事(多分一万回以上伸びた)。応援されてる事が数字として分かった事。参加しなかったらきっと出会えなかった新しいファンが増えた事。
応募する前に危惧したマイナスな事なんて何もなかった。プラスな事だけ。もう誰が選ばれてもいいや。これだけでもう大満足。
変わった事もある。今回の事があって、初めてワンオクの曲を聴き漁って、彼等の曲がとても好きになった。前のアルバムの『人生×僕=』なんて最高。いい曲しか入ってない。
こうして、俺自身の人生も少しだけ変わった訳です。この『cry out』って曲とか最高じゃないすか?
長くなりました。繰り返すけど本当に誰が選ばれてもいいや。それぞれのバンド、それぞれのファン、みんな一生懸命参加したし、良くやったと思う。単純に面白かった。
まだの人は投票を何卒よろしくお願いします。俺達みたいなバンドが一位になったっていう爪痕だけは残したいです。
投票への〆切りも残り約18時間。どんな結末が待ってるのか。一緒に見届けて下さい。読んでくれてあざした!
ONE OK ROCK plus Support Act “35xxxv” JAPAN TOUR